・・・というはなし。

ひびこれよきひ

10月10日は1010(セントウ)で銭湯の日ですよ

ご訪問ありがとうございます。

 

 

朝起きて、一番最初にすることって何ですか?

私はすぐ、ラジオをつけます。

タブレットにラジコを入れています。聞くのはTBS。

生島ヒロシのおはよう定食・一直線、森本毅郎・スタンバイ!、通勤中に伊集院光とらじおと。という具合にずっと聞いています。

ラジオはいいですよ。用事を片付けながら、情報を得られて音楽も聞ける。ついテレビを見てしまって時間が過ぎていく。という方は、テレビを消してラジオにしてみては?用事がはかどりますよ。おすすめです。

 

今朝の伊集院光とらじおと。の中で女性アナウンサーが、今日は10月10日の数字をつなげて、1010。語呂合わせで銭湯の日です。と紹介していた。メッセージテーマは銭湯とわたし。

 

ふーん、銭湯か・・・。そういえば、子供の頃、よく友達と行ったっけ。

 

子供の頃住んでいた家の近所には、銭湯が2軒あった。片方は、昔ながらの洗い場と湯船だけの所。もう一軒は、新装開店したばかり。今のスーパー銭湯のようにジャグジーバスやハーブバス、電気風呂、サウナもあり、設備が充実していた。今行っても十分楽しめるのではないか。今の私だったら、昔ながらの趣のある銭湯を選ぶだろうが、あの頃は目新しさもあり、新しい方をよく利用した。

 

子供の頃は、家に風呂が・・・。          あった。ありました。けれど

銭湯が新装開店してから、週末に友人と約束をして銭湯に行くのが流行っていた。母親からもらった小銭を握りしめて、夕方薄暗くなってから友人と待ち合わせて銭湯へ歩く。暗く外灯が灯っているだけで、いつもの景色が特別なものになった。ワクワクした。今の時代じゃ、子供だけでそんな時間から出掛けるなんて、考えられないだろう。それができる時代だったのだ。


(c) .foto project

 

番台のおばちゃんとは顔見知りで、のれんをくぐると「うたちゃん、いらっしゃい。◯◯ちゃんも来てるよ。」てな感じで迎えてくれる。

鍵付きロッカーなどなくて、カゴに衣服を入れる。新装開店と言っても入浴スペースだけで、所々、古い設備が使い込まれたまま残っていた。立て付けの悪い引き戸をガラガラと音を立てながら開ける。立ち込める白い湯気の向こう側に大きな富士山の絵。その下の方で友人たちがふざけあっているのが見える。適当な場所に腰を下ろし、頭から洗い始める。あ、私は、頭→体→顔の順に洗うんです。・・・どうでもいいですね、こんな話。続けます。洗い終わると、友人たちと合流する。子供が5~6人集まると、ろくなことしません。お湯を掛け合ったり、泳いだりするんです。「こらぁ、あんたたちっ!」常連のおばあちゃんに怒られます。ちゃんと怒ってくれる大人もいたんです。いい時代でした。

 

その後も、何度か常連おばあちゃんに怒られながら、気が済むまで遊ぶと、すっかりのぼせていた。風呂から出て、着替えを済ませると「フルーツ牛乳」を買って飲んだ。紙で蓋のしてある、ビンに入ったやつだ。蓋を取り除く道具を使って、蓋を開け、一気に飲む。これが最高に美味しい。帰り支度を済ませ、番台のおばちゃんにお礼を言って、外に出る。

 

すっかり暗くなっていた。夜道を友人と影踏みや、グリコをしながら歩く。夜道を子供だけで歩く特別感と、楽しい時間が終わってしまう寂しさを、どうしていいのかわからずに、はしゃいでいた。途中まで母が迎えに来ていた。いつもちょうどいいタイミングで現れるので不思議に思っていた。番台のおばちゃんが、私達が風呂から上がると家に電話を入れてくれていたのだと、だいぶ後になって知った。

 

のぼせた頬に夜風が当たる。濡れた髪が冷えていく。街頭に照らされて、母、私、友人2人の影が細長く伸びて並んでいる。

子供の頃の幸せな週末。銭湯の思い出。

 

あなたの銭湯の思い出は?