金色の絵の具
撒きながら
太陽は西の空
キラキラ キラキラ
銀杏の葉
キラキラ キラキラ
風の色
ゆらり ひらり
舞い降りて
靴先に金色の道
いつもの景色
キラキラ キラキラ
輝いて
美しい絵画のよう
今日、この日を
無事に過ごせた安堵と
終わってゆく寂しさが
混ざり合う時の中
昼と夜を分ける
道の真ん中を
季節を分ける
線の上を
絵の中の人になって
歩く
キラキラ光る
風の中
白い季節の
入口へ
2018年文藝思潮現代詩賞第二次選考通過作品