・・・というはなし。

ひびこれよきひ

その17 川の記憶

 

源流に支流が

注ぎ   重なり

流れ

流れて

流れゆく

海になれば海を生きる

 

水面にどんな景色を映したの?

 

紅く燃える山

その先に沈む夕陽

巣に帰るカラスたち

闇を照らす満月

囁くように光る星々

 

いつかの友に会いたいと

雲になり

陸を目指す

懐かしい想いが溢れ

大地に降り注ぐ

 

雨は、長い旅の始まり

 

虹が美しいのは
川の喜びであふれているから

 

海が美しいのは
川の記憶で満ちているから

 

人が美しいのは
経験を魂に刻んでいるから

 


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