・・・というはなし。

ひびこれよきひ

その7

 


地球は静かに息をしている
46億年という
長い時を生きている

 

人間は何とかして
舵をとろうとしている
その偉大な力を
操縦出来ると信じている

 

忘れていないか
自然があって人間がある
自然に生かされている


思い上がっていないか
計算によれば、化学的には、物理的には
想定では

 

自然の摂理を甘く見積もって
安心したいだけだろう

 


人間は、なんて傲慢なんだ

 


今こそ悔い改める時ではないか
手に負えないものを
安いオモチャのように弄び
虚勢を張っている場合じゃないだろう


足るを知る心と
ほんの少しの愛
これがあるだけで
世の中もう少し
“マシ”になるんじゃないのかな

 

愛して止まない
海を 空を 木々の蒼さを
鳥のさえずりを
未来に繋ぎたい

 

彼らの中に
神を見出し畏れ敬っていたころの
先人の声に
耳を傾けよう
科学が、文明がどんなに進もうと
未来に繋ぐDNAは
人間の60億個の細胞の中に
ちゃんと刻み込まれている
私に、あなたに
もちろん彼の中にも

 

 


新しい朝
サイレン音を聞きながら
こんな事を考えていた

 

 


平和を祈る、望む。

 

 

 

 c) .foto project

 

2018年文藝思潮現代詩賞第二次選考通過作品

 

最後までお読み下さり、

                ありがとうございます(*^o^*)感謝です‼️